私が受講したFLASH関係の各講座の共通のテーマは「ユーザー・エクスペリエンス(user experience)」でした。
直訳するとユーザーの経験ですが、ここでの意味は、FLASHを利用した動的(インタラクティブな)インターフェイスにより、単に情報を伝えるだけのインターフェイスではなくインターフェイスを使う(経験)することにより、インターフェイスそのものがサイトのコンセプトを伝える事がこれからのトレンドになると主張していました。
ここで取り上げられている「ユーザー・エクスペリエンス」は、従来のWEBの表現手法であるHTMLだけのページでは、表現が難しくFLASHでの制作が必要不可欠だ、というのが一貫したMacromediaの姿勢でした。もちろん、メーカーの販売の方向性ですので、丸呑みするわけではありませんが、実際に実績を上げているサイトの例を見せられると対応していかなくてはならない技術と感じました。
全体で、特に印象に残ったのは、FLASHプログラミングの会場にはデザイナーが多くおり、積極的に質問を行っていたことです。不況の中、デザインのみの単価が下がっている今、デザイナーもプログラミングの仕組みを知り制作できる必要性があると多くの方が感じているようです。
もちろん、セキュリティを含めた細かなプログラミングは専門のプログラマーが行う必要があると思いますが、前述のユーザー・エクスペリエンスを意識したインターフェイスを制作するにはスクリプティング(プログラミング)の知識は必要不可欠です。アイデアを形にしてクライアントに素早くアピールするためにも、WEBデザイナーのスクリプティング能力を求める声は非常に強いものを感じました。